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自習の「勉強」と塾の「勉強」、何が違うの?

「勉強」と一言に言うけれど

・学校での「勉強」

・家での「勉強」

・塾での「勉強」

それぞれ方法も目的も得られるものも違いますよね。

 

こんなこと、考えたことありましたか?

 

 

今日は、私の考え方と自塾での指導方法をご紹介します。

 

(自習のときの勉強)

単語や用語の暗記、漢字の読み書き、基本計算など、復習なら勉強が苦手な子でもできるかな?

予習できるとしても英単語の意味調べくらいじゃないですかね。

発音記号が読めなければ、ただ書いただけで終わりますけど。

要するに、完全に「知識」のジャンルです。

教わる教わらないというレベルでなく、そういう風にできているっていうタイプのものになります。

 

(塾での勉強)

「勉強の仕方」だと、意味が曖昧過ぎて伝わらないと思うので、具体例で説明していきますね。

あくまでも自塾での指導方法ですけど。

 

例えば単語の勉強。

復習と予習の時で方法が変わります。

復習の時や定期テスト前は、チェックテストをして、覚え漏れ、覚え間違いがないかを確認し、漏れや間違いがあったら覚えなおすよう注意する。

予習の時は、一度プリントで単語の意味をざっくり把握させる。

次に、今回の教科書本文はどのような場面か、Unit単位でおおまかな流れを説明する。

最後に該当するページの教科書本文を口頭で全訳してみせて、今回の新出単語が文脈の中でどのように使われているのか、教科書本文全体のイメージからその意味を思い出せるように、ストーリーとして語る。

 

計算問題は、予習でも、例題を読んで理解できるか、一人で解けるか探り探り解かせる。

自力で解けるうちは自力で解いてもらう。

予習とは言え、自力で解く練習をしておけば、家で自習できるようになるから。

つまずいたら、その瞬間にフォロー。

しかし、いきなりは教えない。

まずは、さっきまで解けていた問題(3)と解けなくなった問題(4)のどこが違うかを意識させる。

計算問題でいえば、大抵は係数が(3)整数→(4)分数になったときにつまずくというか、ひるんでしまう子が多い。

しかもその大半は、分数に対する苦手意識が邪魔をしているだけで、本当にわからないわけではない。

そこで、どうしてもわからないという場合には、(3)の解説から始める。

正解出来ているところから解説することにより、いきなり間違いを指摘されるという緊張をほぐしつつ、本当に「ポイント」を理解できているのか確かめるため。

きちんと理解できている事実を共有したら、「ここの整数が〇マルだったとしよう。そうするとこういう計算になるよね?じゃあ、ここの〇の中が分数だったらどうなると思う?」と問いを発しながら、徐々に(3)と(4)の問題のギャップを埋めていく。

「当然計算結果は変わるけど、基本的にやっていることは一緒だよね?じゃあ、試しに解いてもらっていい?」

これでだいたいうまくいく。

 

パターンが決まっているような計算問題だと、「(6)の問題解ける?ダメそう?じゃあ、(1)の問題は解ける?おっけ。じゃ、途中式を1行だけでいいから、書いてみてくれる?まず最初に何したらこの途中式になったの?そうそうそう。いきなり乗法公式を使うんじゃなくて、まずは共通因数をくくりだすところから始めるんだったよね?」

正解していても、その問題のポイント(先生がチェックしているところ)を正しく認識できているとは限らないので、注目ポイントを何度も説明して刷り込む。

「じゃあさ、この(6)も、(1)を解いた時と、『同じ目で見て、同じような疑いのマナコで見て』、いいかい?『同じ考え方で』解いてみてくれる?どう?解けたよね。つまり、今のKくんに必要なことは、基本の計算力はついているから、共通因数に文字が出てきただけでビビらないこと。自習頑張っている分、基本の計算はできるようになってるんだから。おっけー?文字ごときでビビっちゃダメってのがポイントだよ。」とさりげなく慣用句を入れたり故事成語を入れたり、その瞬間に活用できる知識は総動員していく。

 

チェックテストを採点するときは、仮に正解していたとしても、「この問題のポイントはここで、よくこういう間違いをしちゃう子が多いのによくできたね。この問題が解けるのってクラスの半分くらいしかいないと思うよ。じゃあ、ここがこういう風に変わったらどうなると思う?いいねぇ。あ、通ってる塾がいいんだ。うそうそ、頑張ったね。ハハハ」てな具合でどこが良かったか、正解していてもきちんと認める。余力がありそうならプラスワンステップの問題を出し、わずかばかり緊張させて気を引き締めるんだけど、つい笑わせてしまう。

 

こーんな感じで細かく言い出したらキリがないことを、毎回毎回根気よく積み重ねていくのが塾での勉強。

「さっき言ったじゃない?」という言葉を飲み込み、「もともと、10回必要なら11回、100回必要なら101回説明するつもりでいたから大丈夫だよ~」という緩い愛で満たされているのが塾という場所。

 

その根底に流れているのは、週に1~2時間という限られた中で、いかに効率よく定着させ、テストの点数に結びつけるか。

つまらない勉強をいかにやりがいのあるものに変えていくか。

テストの点数が上がることによって、生徒の自己肯定感を育て、「受験勉強」という荒波に耐えうる「レジリエンス」をいかにして練り上げるかという私の想いです。

 

そんなわけで、同じ時間勉強しても定着の度合は雲泥の差になるし、自習でもともと自力で解ける問題ばかり解いていてもテストの点数は上がらないというのが私の持論です。

 

まとめると、自習は知識を固めて一定以下の点数に落とさないようにする勉強。

塾での勉強はケアレスミスを防ぐ練習をしたり、わからない問題をわかるようにして、自分一人で勉強していたら取れなかった点数を取る勉強、ということになります。

 

ここには書ききれないことの方が多いので、自習をしているのに成績が上がらないというお子さんは、是非、無料体験授業に来てください。